株式会社ウェルスペントのファイナンシャルプランナー、横田健一です。


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資産形成ハンドブックでは、以下の記事でもご説明していますが、資産形成していく際にリターンを求めて投資する先としては、世界の株式に幅広く投資していくのがよいと考えています。

 

世界の株式に幅広く投資する方法(2)~つみたてNISAの対象商品から商品を選ぶ~

長期投資で利回り5%程度を実現するためのオススメ投資信託(2020年10月)

 

一般的に、世界の投資対象を地域の観点で分類する際には、日本、先進国、新興国といった形で整理されることが多いのが現状です。

 

そこで、日本、先進国、新興国のそれぞれの株式に投資することを念頭に、それぞれの割合(浮動株基準時価総額ベース)がどのようになっているか、最新の状況を確認しておきたいと思います。

 

「そもそも時価総額って?」という方は、まず以下の記事に目を通して頂ければと思います。

 

株式の時価総額とは?日本では1位のトヨタ自動車も、米国アップルの約4分の1

株式の浮動株時価総額とは?

 

2019年9月末における世界の株式時価総額

まずは3ヶ月前の、2019年9月末の状況です。

 

これを見ると、

日本:先進国:新興国 = 7.3 : 81.2 : 11.5 ~ 7 : 81 : 12

となっていることがわかります。

 

2019年12月末における世界の株式時価総額

次に、最新の2019年12月末の状況です。

 

ちなみに、今回から右端に銘柄数の欄を追加してみました。

MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックスに連動するインデックスファンドを購入すると、世界の約3000銘柄の株式に分散して投資できることがわかります。

 

さて、これを見ると、

日本:先進国:新興国 = 7.2 : 80.6 : 12.2 ~ 7 : 81 : 12

となっていることがわかります。

 

もっとざっくりでよければ

日本:先進国:新興国 = 1 : 8 : 1

になります。

 

ちなみに、時価総額の水準は、1割弱上昇したことがわかります。

 

2019年12月末までのMSCI浮動株基準時価総額の推移

2018年3月末以降の推移を四半期ごとに見ると以下のグラフのようになっています。

 

 

3ヶ月前と比べると、先進国(日本を除く)が0.6%ほど低下する一方、新興国が0.7%上昇していることがわかります。

 

また時価総額の絶対水準をグラフにすると次のようになります(今回から追加してみました)。

 

 

ちょうど1年前と比較すると、約25%上昇していることがわかります。

 

2019年の実績運用利回りは次の記事で確認していますので、併せてご覧頂ければと思います(なお、配当と運用費用の分だけ、指数そのものと投資信託のリターンはズレています)。

【2019年】アセットクラス別のリターン比較~米国株式が+30.5%、先進国株式が+28.9%!~

 

日本でお仕事をして収入を得ている方は、以下の記事で紹介したような考え方もありますので、保有されている金融資産はあえて日本以外を少し多めに、というのも一つの考え方になります。

「日本人だからこそ日本株はあまり持たない」という考え方

 

アセットアロケーションに正解はない、と言われることもありますが、資産形成ハンドブックでは、

全世界の株式を時価総額ベースで保有する

というのが基本的な考え方になると考えています。

 

ご参考となれば幸いです。

 


みなさまの資産形成の一助となりましたら幸いです。